top of page

伊良部島の1か月

2019年1月に徳洲会伊良部島診療所および宮古島徳洲会病院で研修させていただいた、京都府立医科大学附属病院 研修医の岸本杏珠と申します。

研修終了に際し、島で経験したことなどをまとめたいと思います。

伊良部島は人口約6000人の小さな島で、2015年1月に隣の宮古島との間に伊良部大橋が開通しました。

2018年からは研修医は宮古島の寮に住むこととなり、毎日伊良部大橋を車で渡って通勤しています。

ターコイズブルーの海は潮の満ち引きによって時々刻々と表情を変えるため、毎日の通勤が楽しみでなりませんでした。

診療所では主に外来診療を行いました。

当日に結果が出るのはレントゲンとエコー、一部の定性検査などに限られており、採血してもすぐには結果が分からずCTもなく、治療方針に迷うことも多くありました。

診療所でフォロー可能な病態かどうかを判断し、症例によっては精査や加療のために他院にご高診をお願いすることもありました。

院長の星野先生が訪問診療にいらっしゃる間は診療所の医師は自分1人となり、責任の大きさを感じました。

検査技師の方が不在の間に、機械の起動から撮影まで全て自分で行い、出来上がったレントゲン写真をもとに診断・治療開始したことも、良い経験となりました。

診療所の院長である星野先生には、訪問診療ならではの治療方針決定のしかたや診察方法など、多くを学び経験させていただきました。

また看護師・検査技師・栄養士・事務員の方々には、いつも温かく見守っていただき、困ったときには必ず力になっていただきました。

たくさんの方々のお力添えで今回の研修を無事に終えられましたことを、心より御礼申し上げます。

親切で優秀な同期にも恵まれ、忘れられない思い出がたくさんできました。

休みの日には、池間島・来間島・下地島まで足をのばして誰もいないビーチを独り占めしたり、カヤックで鍾乳洞に行ったりして、きれいな海を満喫しました。

また、旬の宮古島メロンをはじめ色々な南国のフルーツを市場で買って食べたり、お酒を飲みながらこちらも旬のアーサ、島らっきょう、田芋などの沖縄料理を楽しみました。

外来診療や訪問診療、また訪れた土地土地でたくさんの地元の方と出会い、その土地に暮らしながら地域医療に従事できたことは、1か月とはいえ私にとっては大きな財産となりました。

この経験を糧に、今後の医師人生を歩んでいきたいと思います。

本当にありがとうございました。


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
  • facebook
  • Twitter Round
  • googleplus
  • flickr

© 2023 D&D建築デザイン Wix.comを使って作成されました

bottom of page